美濃周人氏の著書の説・偽作説は誤りである

#672 美濃周人氏の日蓮正宗批判・創価学会批判本を検証・教学的間違いや不足な点も多いが評価できる点もある・美濃周人氏は再び日蓮正宗・創価学会批判に立ち上がるべき

1990年代のころ、元創価学会員・元法華講員である著述家・美濃周人氏が、「家庭内宗教戦争~お前は誰の女房だ」「謎の日蓮正宗・謎の創価学会」「日蓮正宗・創価学会・100の謎」「日蓮正宗・創価学会・謎の大暗黒史」「虚構の大教団」という名の日蓮正宗批判・創価学会批判の書籍を出版したことがあった。「家庭内宗教戦争~お前は誰の女房だ」は、美濃周人氏が「宗創戦争」開戦前の宗創和合時代に、夫人の折伏で創価学会に入会。そして宗創戦争ポッ発で、夫婦そろって創価学会を脱会し法華講に入る。所属寺院の機関紙発行を担当。大石寺法主認証の法華講支部役員・幹事に任命。ところが美濃周人氏が所属寺院住職と意見が対立。住職の高慢な態度に嫌気が差して夫婦そろって日蓮正宗を離檀するという物語。この本は、自身の信仰体験からの日蓮正宗批判、創価学会批判のスタンスをとっており、このスタンスはまことに的を得たリアルなものがあり、私も感銘を深くして読んでいた。私はこの本は、近年まれに見る名書であると思う。

その後は、美濃周人氏は「謎の戒壇本尊」「謎の血脈」をテーマに、大石寺の「戒壇の大本尊」「血脈相承」の真実を追究する旅に出る。そして鋭くそのナゾに迫っていく。かくして自ら「戒壇の大本尊」「唯授一人血脈相承」の謎を追究するため、自分で寺院を訪ね歩き、自分で調べて検証するという方向性も、当を得たものであると思う。「謎の日蓮正宗・謎の創価学会」「日蓮正宗・創価学会・100の謎」あたりでは、身延山久遠寺、北山本門寺等の寺院を訪ね歩き、そこで見聞したこと、僧侶から聞いた話を執筆している。その後は、美濃周人氏よりも以前に日蓮正宗・創価学会を離檀・脱会した人たちが、美濃周人氏にさまざまな資料を提供。美濃周人氏も次第にそれらの資料に傾斜していくようになる。どうもこのあたりから、美濃周人氏の方向性が、あらぬ方向に脱線していったように思われる。その脱線が最も顕著に出たのが「虚構の大教団」である。

まず第1に、美濃周人氏は「虚構の大教団」以前の著書では、「謎の戒壇本尊」という題名に象徴される如く、大石寺の「戒壇の大本尊」について偽作説を導き出すものとばかり思っていた。ところが美濃周人氏が「虚構の大教団」で結論づけたのは、何と「戒壇の大本尊」レプリカ説であった。これには、私も驚いた。それだけではない。美濃周人氏が唱える「戒壇の大本尊」レプリカ説は、日蓮正宗正信会・妙真寺元信徒を自称する「ジョージ左京」なる人物が、妙真寺住職・山口法興氏の説法を根拠としたもの。つまり、1980(昭和55)年前後のころ、山口法興氏が「戒壇の大本尊」レプリカ説を唱えていたというものである。山口法興氏の生前、この件について山口法興氏に問い糾したことがあるが、「戒壇の大本尊」レプリカ説を全面的に否定していた。ただし史上はじめて「戒壇の大本尊」の科学鑑定を要求したことは評価できる。

第二に、「虚構の大教団」をはじめ、美濃周人氏の著書には、教学的な間違いが非常に多く、所々で目立つということがある。これは美濃周人氏自身が、日蓮正宗教学、日蓮教学を研究してきた期間が短く、仏教教学、日蓮教学を消化しきれていない所から起因しているのではないかと考えられる。美濃周人氏が、「ジョージ左京」なる人物が提供したとされる「ガセネタ」をはじめ、周囲の人たちから寄せられた資料や情報に、振り回されてしまっているのも、同じ原因ではないかと思われる。こう言った点は、まことに残念と言う以外にない。



 

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「虚構の大教団」の言が本当なら美濃周人氏は日蓮正宗批判、創価学会批判の出版活動を再開すべき

■日蓮正宗・創価学会批判活動家・美濃周人氏の日蓮正宗・創価学会批判活動を検証する2

 

□なぜ美濃周人氏は「虚構の大教団」を最後に日蓮正宗批判、創価学会批判活動を止めたのか

 

それともうひとつ、美濃周人氏の活動について、不審な点がある。美濃周人氏は著書「虚構の大教団」の中で

「自分自身に対する怒りだ。日蓮正宗や創価学会に怒りを感じていないといえば嘘になる。しかしぼくは、本当は日蓮正宗や創価学会など、相手にしたくない。できるなら遠ざかりたい。自分自身の心の弱さというかそういうものが相手だ。その心の弱さに対する怒りだ。そのためにぼくは今、原稿を書いているし、これからも書く」

「これからも人の心の隙間を狙って、あやしげな宗教はどんどん生まれる。そしてどんどん人を騙す。そしてその騙された人は、一抹の幸福感と引き換えにに、魂を奪われ、そしてそして自分の人生そのものを棒に振ってしまう。そういう愚人は、ぼくたち夫婦だけでたくさんだ。こんな愚劣な経験を、二度と子どもたちに経験してほしくない。させたくない。だから書く。これからも書く」

(美濃周人氏の著書「虚構の大教団」p177178)

 177これからも書く

178これからも書く

 

と、書いているにもかかわらず、なぜ美濃周人氏は、「虚構の大教団」を最後に、日蓮正宗批判、創価学会批判の出版活動を止めてしまったのか、ということだ。「虚構の大教団」の第一刷は、19951210日なので、20184月現在で、22年以上、美濃周人氏の日蓮正宗批判、創価学会批判の出版活動が止まってしまったままになっている。

実は、「虚構の大教団」に関連して、「アンチ日蓮正宗」管理人の周辺で、こんな事件があった。

私は、美濃周人氏の「日蓮正宗・創価学会 謎の大暗黒史」のあと、「虚構の大教団」の出版をしばらく知らずにいた。2003年ころ、インターネットで、日蓮正宗批判、創価学会批判の資料を探していたところ、日蓮宗・教学研究発表大会の題材の中に、美濃周人氏の当時の最新刊「虚構の大教団」に触れている箇所があり、この時にはじめて「虚構の大教団」の存在を知った。私は、「虚構の大教団」を買おうと、大手書店から町の小さな書店をまわったが、どこの書店も取り扱っていなかった。インターネットで検索すると、取扱書店の中に、日蓮宗新聞社の名前が出ていたので、私は、「虚構の大教団」を取り扱っていないかどうか、日蓮宗新聞社に問い合わせてみた。すると僧侶らしきS氏という人物が応対に出てきて、日蓮宗新聞社に「虚構の大教団」の在庫があるとの返答。ところがS氏は、つづけてこんなことを言う。

(虚構の大教団は)あることは、あるんですけれどもねー。しかし、あの本はですねー、創価学会を批判しているんでねー。ちょっとねー、えー、創価学会批判しているというのは、ちょっとねー」

と言って、言葉を濁す。私は、「それは、どういう意味ですか」と質問。するとS氏は

「いえいえ、ですから、『虚構の大教団』という本が、創価学会批判をしていますんでねー、えー、ちょっと、取り扱いがきびしいんですよ。えー」

「創価学会批判をしているから、(虚構の大教団の)取り扱いが厳しい(?)

「えー、そこなんですよー」…と、はっきりしたことを言おうとしないが、言外に、「虚構の大教団」という本が、創価学会批判をしている本だから、在庫はあるんだが、日蓮宗新聞社での取り扱いが厳しい、などと言っている。なかだそれは。それじゃあ、まるで創価学会による創価学会批判の封じ込めそのものであり、創価学会の言論弾圧ではないか。そんなバカな話しがあるか。

 

 

 

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日蓮正宗・創価学会批判活動家・美濃周人氏の日蓮正宗・創価学会批判出版活動を検証する

□「戒壇大本尊」偽作説から「戒壇大本尊」レプリカ説に大脱線した美濃周人氏「虚構の大教団」

 

1990年代のころ、元創価学会員・元法華講員である著述家・美濃周人氏が、「家庭内宗教戦争~お前は誰の女房だ」「謎の日蓮正宗・謎の創価学会」「日蓮正宗・創価学会・100の謎」「日蓮正宗・創価学会・謎の大暗黒史」「虚構の大教団」という名の日蓮正宗批判・創価学会批判の書籍を出版したことがあった。「アンチ日蓮正宗」管理人は、美濃周人氏が出版した日蓮正宗批判・創価学会批判の書籍を全て購入し、読了している。これらの書籍の大まかな内容を言うと、第一弾の「家庭内宗教戦争~お前は誰の女房だ」は、199012月の日蓮正宗・創価学会の「宗創戦争」開戦前後数年の美濃周人氏の実録手記のような内容。美濃周人氏が「宗創戦争」開戦前の宗創和合時代に、夫人の折伏で創価学会に入会。そして宗創戦争ポッ発で、夫婦そろって創価学会を脱会し、日蓮正宗寺院の法華講に入る。法華講では所属寺院の機関紙発行を担当。大石寺法主(日蓮正宗管長)認証の法華講支部役員である幹事に任命される。ところが機関紙の運営方針をめぐって美濃周人氏が所属寺院住職と意見が対立。住職の高慢な態度に嫌気が差して夫婦そろって法華講を退会・日蓮正宗を離檀するという物語。この本は、自身の信仰体験からの日蓮正宗批判、創価学会批判のスタンスをとっており、このスタンスはまことに的を得たもので、なかなかリアルなものがあり、私も感銘を深くして読んでいた。私はこの本は、近年まれに見る名書であると思う。

その後は、美濃周人氏は「謎の戒壇本尊」「謎の血脈」をテーマに、大石寺の「戒壇の大本尊」「血脈相承」の真実を追究する旅に出る。そして鋭くそのナゾに迫っていく。かくして自ら「戒壇の大本尊」「唯授一人血脈相承」の謎を追究するため、自分で寺院を訪ね歩き、自分で調べて検証するという方向性も、当を得たものであると思う。「謎の日蓮正宗・謎の創価学会」「日蓮正宗・創価学会・100の謎」あたりでは、身延山久遠寺、北山本門寺等の寺院を訪ね歩き、そこで見聞したこと、僧侶から聞いた話を執筆している。その後は、美濃周人氏よりも以前に日蓮正宗・創価学会を離檀・脱会した人たちが、美濃周人氏にさまざまな資料を提供。美濃周人氏も次第にそれらの資料に傾斜していくようになる。どうもこのあたりから、美濃周人氏の方向性が、あらぬ方向に脱線していったように思われる。その脱線ぶりが、最も顕著に出たのが、美濃周人氏の研究の集大成とも言うべき「虚構の大教団」である。ではどこが脱線しているのか。

まず第1に、美濃周人氏は「虚構の大教団」以前の著書では、「謎の戒壇本尊」という題名に象徴される如く、大石寺の「戒壇の大本尊」について偽作説を導き出すものとばかり思っていた。ところが美濃周人氏が「虚構の大教団」で結論づけたのは、何と「戒壇の大本尊」レプリカ説であった。これには、私も驚いた。「戒壇の大本尊」レプリカ説だけを取り上げるということは、逆説的に言うなら、「戒壇の大本尊」そのものは、日蓮の真造であることを認めることになる。美濃周人氏は、「虚構の大教団」の中で、「戒壇の大本尊」大石寺9世日有偽作説にも触れているが、全く整合性がとれていない。それだけではない。美濃周人氏が唱える「戒壇の大本尊」レプリカ説は、日蓮正宗正信会・妙真寺元信徒を自称する「ジョージ左京」なる人物が、妙真寺住職・山口法興氏の説法を根拠としたもの。つまり、1980(昭和55)年前後のころ、山口法興氏が「戒壇の大本尊」レプリカ説を唱えていたというものである。そこで「アンチ日蓮正宗」管理人は、山口法興氏の生前、この件について山口法興氏に問い糾したことがあるが、山口法興氏は「戒壇の大本尊」レプリカ説を全面的に否定していた。これでは美濃周人氏「虚構の大教団」の中の「戒壇の大本尊」レプリカ説の根拠があっけなく全て崩壊してしまうことになる。こんなお粗末な話しはない。

 

 

 

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