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「真実は一つか否か」という議論について

leaf「真実は一つか否か」という議論について

 「真実は一つか否か」という議論について、対応説という真理観の立場から考えてみる。たとえば、互いに両立しない理論A、理論B、理論Cがあるとする。理論とはわれわれが生きているこの世界を説明する試みのことであり、その意味では仮説といってもよいだろう。

 ある理論がわれわれが生きているこの現実世界を正しく説明しているとき、つまり、その理論がこの世界にぴったりと対応しているとき、その理論を真である理論とする。これが対応説という考え方である。これはもっとも素朴な真理観であるとおもわれる。

 先に3つの理論(理論A、理論B、理論C)について述べたが、もちろん、論理的には無数の理論がありうる。しかし、それらの無数の理論のうち、真である理論はただ一つである。この世界というのは、いってみれば無数にありうるパラレルワールドのうちのただひとつのユニークな世界なのであるから。

 真であるただ唯一の理論を理論Tと呼ぶことにしよう。永遠に存在し進化し続ける知的な存在が無限の時間をかけて探索しても理論Tに到達できるかは分からないが、そのような到達可能性をひとまずおいておくとするならば、論理的には、理論Tはたしかに存在することになるだろう。